さてさて、好評の世界一周中で辛すぎたことシリーズ。断トツで辛かったのはNYの話ですが、まだ見ていない方はこちらから☟
NYの話に続き、世界一周中に辛かった他の話もこれからいくつかに分けて書きますよー。
オアハカからカンクンへ向かおう
メキシコのオアハカからカンクンへ向かおうとしていた私。
調べた結果、飛行機が高かったので、まずは一度メキシコシティまで夜行バスで向かいメキシコシティの空港から飛行機でカンクンへ向かうことに。(世界一周中の移動は基本スケジュールが詰まってない限り時間よりも安さ重視。毎回1番安い方法を比較してから購入)
ちなみに全て陸路のバス移動も考えたけど、メキシコはバス強盗に遭う可能性がある。(実際にこの後旅友がバス強盗に遭遇した)
特にカンクンへ向かうルートの1つが発生しやすいとも言われていた。メキシコはバスのグレードも分かれていて、1等、2等、3等とグレードによって料金も安くなる分、安いグレードのバスは停留所も多いためバス強盗に狙われる可能性も高いと聞いた。
聞いた話では1等は直通だから大丈夫とのことだったけど、1等でもバス強盗に遭ったというブログも目にしたので、ここは安全重視で特に危ないと言われているルートは避け飛行機を選択。
いざ、メキシコシティへ向け出発
準備万端での出発。
メキシコシティに朝に到着して、その日の夕方のフライトでカンクンへ向かう予定だったので空港に向かうまでも十分に時間もある。完璧。天才。(天才はただの勘違い)
滞在していたオアハカの街の宿には偶然にも期間限定でスタッフをしている日本人がいた。とてもお世話になったので彼にお礼を言って宿を出発。
まさかのセクハラ・・・?!
バスに乗ると私の席は窓側で隣には若めの男性が座った。推定20歳。
いつもの如くバスの中で爆睡していると、何か体に当たったような気がした。隣の人にぶつかってしまったのかもしれない。そう思ってできるだけ窓側にずれた。少し経つとまた何か当たっているような感覚。
もう一度窓側へずれてみるも、まだ当たっている。
いや、これ絶対わざとやろ。
完全におしり触ろうとしてるやつ!こっちは起きていることと、何度も体勢を変えても手をどけない。いい加減にせえ。まじでお前も早く寝ろ。笑(あ、つい口が悪くなってごめんなさい・・)
思いっきり咳払いして、それでもダメなら直接言おうとした所、やっと手が引っ込んだ。
気分悪くなったのでまた寝る。(寝るんかーい)
でもこの時なぜかバスが止まっていて動いていなかった。渋滞かな?くらいに思ってた。
ちなみにいくつかの国はセクハラがひどいで有名。
メキシコは特に距離が近いししつこい人も多い。この後のカンクンでも隣に座った人が私が何度”スペイン語わからない”と言っても延々に話しかけてくるおっちゃんでまじで困った。笑
朝が来た
しばらくして外が明るくなってきて、よく寝たなー。そろそろ着くかなと思って目覚めた。時刻を見るともう到着予定の8時を過ぎている。
でもどうやらバスはまだ止まっている。周りがスペイン語で何か話し始めた。そして、バスの運転手も乗客に向かってスペイン語で何か言いだした。もちろん私は何言っているか理解できずに困惑。でもどうやら良くない雰囲気を察する。
例の隣の男に、英語で何が起きたのか聞くとどうやら通じない様子。スマホのGoogle翻訳のスペイン語で画面を見せると、彼も自分のスマホに何か打ち始めて画面を見せてきた。
”このバスではメキシコシティに行けない”
え!?なぜ( ゚Д゚)??
”わからないけど、道が封鎖されている”
え?!じゃぁどうなるの( ゚Д゚)?!
”今は待つしかない”
え??嘘でしょ。
今日これからメキシコシティで飛行機乗るのに・・・もう絶対間に合わないじゃん。
そんな私の表情を見て、隣の彼が差し出してきたチョコレート。
いや、こんな時にチョコなんて・・!!
(あ、ありがと。受け取る。)
現在地を見ると出発したオアハカから少し進んだだけだった。どうやら私が爆睡していた間全然進んでなかったようだ。(いや、私爆睡してる場合じゃなかったのに、アホw)
少ししてまたバスの運転手から何か乗客に案内が。隣の男の子がまた翻訳画面を見せてくれた。
”ここに残って待つか、歩いて街に戻るか”
何人かはバスを降りていった。ここで待っていてもいつ動くかわからないと言う。街に戻ることにした。
ここから街までの距離は徒歩で2時間。なおかつ、全荷物持って歩かなければならない。
隣の男の子も一緒に戻ると言ってくれて、全荷物持って歩いた。
2時間ほど歩き街の中心が近づいた所で、彼がバスを捕まえてくれて一緒に乗車した。ようやく中心地に着いて、彼とは別れ一旦宿に戻ることに。
衝撃の事実
宿に戻ると日本人スタッフがいて、”どうした?!”と聞かれて経緯を話した。
スペイン語の話せる彼が宿のオーナーと連絡を取ってくれて、今何が起きているのか確認してくれた。
少し経ってオーナーから連絡があり、衝撃の事実を聞かされる。
”今オアハカが全面封鎖されている。理由はある殺人犯を捕まえるため。”
まさかの全面封鎖。なにこれ。
陸路ではオアハカに入ることも出ることも出来ないという。
気持ちはわからなくないけど、それにしても全面封鎖はやりすぎじゃない( ゚Д゚)??
いつ解除されるかもわからず、もしかすると数日間続く可能性すらあるかもしれないと。
オアハカには十分いたし、一刻も早く移動しないとこの後の予定が詰まっているのに。
”もう今日はオアハカから出れないってことですか・・?”恐る恐る聞いてみる。
どうやら空港はまだ開いているらしい。もしかすると飛行機なら行けるかも?それもいつ閉まるかわからないけど・・。と教えてもらったので急いでフライトを調べる。唯一オアハカからメキシコシティ経由でカンクンまで行けるフライトが1席残っていた。
ただあまり評判の良くないトラブルの多いサイトだったので、本来であれば避けたいけど最後の頼みで賭けてみることに。
購入後すぐにチケットが送られて来ず、早くも後悔しかけたが、このまま空港に向かってみることに。(ここまで来たら意地というかもはやヤケクソ。どうにでもなれ笑)
いざ、空港へ
チケットは購入したものの、空港まで行けるかわからないとも言われ不安すぎ。(お願い、誰か行けると嘘でもいいから言ってくれ( ゚Д゚))
実際まさにその通りで、所々封鎖により通れないため、バスやタクシーを何度も途中で降ろされてはまた歩いてを繰り返し、やっとのことでなんとか空港に到着。
この時乗ったタクシー、相乗りしたメキシコ人のおじちゃんが私の事情を知って不憫に思ったのか私の分までタクシー代を払ってくれた(´;ω;`)ウゥゥ
空港に着いてWIFI繋いでこの辛さをSNSに投稿すると、すぐに何人もの友達が心配して連絡してくれた。この時、私の旅は皆の優しさに支えられてるんだと実感。皆の優しさに泣きそうになった。
同時にチケットも無事にメールで届き。神様、見捨てないでくれて有難う。
あとはなんとかフライトがキャンセルされずに無事に飛ぶことを祈るのみ。
一緒にオアハカまで歩いたメキシコ人の男の子に、別れ際にFacebook教えてと言われたのでFacebookから連絡がきた。
今空港にいると送ると”これから行く”と言って本当にやってきた。
一緒にご飯食べようと言われ、空港のレストランへ。
会話は基本Google翻訳頼みなので難しかったけど、外国人が珍しいのか彼はとても喜んでいた。本当はセクハラされたし警察に突き出したいほどイラっとしたけど、最終的に色々助けてもらったし今回だけは見逃してやろう。(ただし、一生忘れず恨むしネタにする。笑)
そうして、今度こそ無事にカンクンへ。
乗り継ぎのメキシコシティではコロナビールでヤケ酒。ラウンジでも爆食い。(がっつり深夜なのに笑)
収まらない憤りのない悲しみ
どうやらオアハカからメキシコシティへのバスチケットが返金されると聞いたので、カンクンでバスターミナルに行って聞いてみた。
しかし、やっぱりオアハカでしかできないと言われションボリ・・。メキシコシティからカンクン行きの乗り損ねた飛行機も航空会社に問い合わせるものの、その理由では返金不可と言われ戻ってこない。
結局このよくわからない騒動のせいで、私の貴重な時間と2万円が水の泡に。
更に私が1番安く行けるようにわざわざ調べたのも無意味。その時間すら返してくれたまえ。一体どうしてくれるんだ。ええ?こら( ゚Д゚)(ねぇ、これ誰に言ったらいいの・・・)
この怒りをどこに向けていいのかさえわからず、1人でモヤモヤした。
けれど、こんな綺麗なカンクンの海見せられちゃうと気は紛れたけどね。
今となってようやくこの都市全面封鎖体験をブログに書くことができて、ようやくあのモヤモヤを水に流せる気持ちに。
あの時は本当に心の底からイライラしたなぁ。(未だに根には持ってる笑)
まとめ
特に女性の皆さん、セクハラには気をつけましょう。笑
こんな地獄のような災難も、いつか笑って話せる時が来るのだから不思議。
そしてこんな出来事があるからこそ、人の優しさにもの凄く温かくもなる。
逆にこんな体験しちゃって私ってレア人物じゃね?って思うくらい。笑
安心してください。これで終わりません。
辛かったシリーズまだまだ続きます。笑
コメント